前回のサザン(SO)、コンソリデーテッド・エジソン(ED)に続いて、アメリカ中南部の天然ガス大手企業のアトモス・エナジー(ATO)について調査してみます。
アトモス・エナジーって、どんな会社?
1.アトモス・エナジーは、米国で完全規制の天然ガスを専業とする最大規模の上場企業であり、1906年に設立され、テキサス州ダラスに本社を置いています。
2.テキサス州、コロラド州、カンザス州、ケンタッキー州、ルイジアナ州、ミシシッピ州、テネシー州、バージニア州の300万人以上の顧客にサービスを提供していて、利益の約3分の2はテキサス州からのもので、ダラスを含むテキサス州北部で天然ガスを配電し、いくつかの主要シェールガス層と5つの貯蔵施設を結ぶ5,700マイルの州内ガス送電パイプラインを有しています。
サザン、コンソリデーテッド・エジソンに比べて時価総額は小さいですがそれでも約130億ドルの規模ですので大手企業と言ってよいでしょう。ガス供給が売り上げの95%を占めています。
売上推移、キャッシュフロー推移、配当推移
売上が減少傾向にはなっていますが純利益は順調に伸びています。フリーキャッシュフローは、設備投資をかなり増やしているため大きく減少傾向なのが気になりますが、営業キャッシュフローマージンは、33%なので経営自体は問題ないように思われます。
配当は順調に増加していてさすが連続増配実績37年です。
過去5年間の株価推移
過去5年の株価推移は、特に問題なく微増状態です。
結論
売上が減少していることが若干気になります。それに対応する設備投資が増えているということなのでしょうか。よくわかりません。
連続増配実績は優等生ですが、フリーキャッシュフローが大きくマイナスな所も気になります。